ノコギリヤシの5αリダクターゼ抑制による効果

ノコギリヤシには5αリダクターゼを阻害する効果が実証されています。5αリダクターゼは前立腺肥大による排尿症状や男性型脱毛の原因となるジヒドロテストステロンを作るのに必要な酵素です。これを阻害することで、脱毛や排尿症状を改善する効果が期待できます。

ジヒドロテストステロンの生成を減らす

1980年代に前立腺の培養細胞を使った研究で、ノコギリヤシの抽出物が5αリダクターゼを阻害し、ジヒドロテストステロンの生成を抑制することが報告されました。
精巣から分泌されたテストステロン(男性ホルモン)は前立腺の細胞組織の中で、5αリダクターゼの作用によってジヒドロテストステロンに変化します。このジヒドロテストステロンが前立腺細胞を活性化することで前立腺細胞の増殖が加速され大きく肥大した状態である前立腺肥大症になると考えられています。ノコギリヤシはこの5αリダクターゼという酵素を働けなくすることによってジヒドロテストステロンが生成されるのを減少させるのです。

ノコギリヤシの遊離脂肪酸の関連が示唆されている

この効果は、ノコギリヤシの抽出物内に含まれる遊離脂肪酸が関連していることが近年の研究で示唆されており、中でもリノレン酸、ラウリン酸、リノール酸、ミリスチン酸に5αリダクターゼの強い抑制効果があるといわれています。
ノコギリヤシの排尿障害を持っている患者さんに対する効果については、排尿の症状を軽減したという結果や5αリダクターゼ阻害薬(フィナステリド)と同等の症状改善効果が見られたという結果を報告している論文があります。

男性型脱毛に対する効果

ジヒドロテストステロンは薄毛も引き起こす

ノコギリヤシに含まれるオクタコサノールやステロールが、薄毛の原因となる頭皮に発現している5αリダクターゼを抑制して、薄毛に対する効果を発揮します。
前頭部や頭頂部にある髪の毛の毛乳頭細胞には男性ホルモン受容体が存在しており、これにジヒドロテストステロンが作用すると、新しい毛を作る毛母細胞の増殖が抑制され、毛の成長が悪くなることで毛髪の密度が低くなり、細く柔らかい毛になってしまいます。ここにノコギリヤシの5αリダクターゼ抑制効果が作用すると、ジヒドロテストステロンの生成が抑えられ、薄毛が改善される可能性があります。

ノコギリヤシの薄毛に対する効果の研究結果

実際に行われた研究では、ノコギリヤシを含む健康食品を薄毛が気になる男性に5週間服用してもらったところ、頭皮の毛穴の状態の写真評価で毛穴の状態が明らかに改善し、毛髪の太さも改善されました。また、洗髪時の抜け毛や髪の手ざわり、髪のまとまりやすさが良くなったという報告がなされています。

(参考)
ノコギリヤシと5αリクターゼ
https://www.vahsonline.org/yorktown-naf-yorktown/

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