ノコギリヤシとセルニルトン、共通点と違う点

年齢によって増えてくる排尿の悩みによく効くと言われるノコギリヤシとセルニルトン。両方とも植物を原料としている点は同じで、主に中高年の男性の前立腺肥大症によるおしっこの悩みに使われます。植物性の原料を使っていてほぼ同じ効果がありますが、セルニルトンは処方薬ですから、飲むためには医師の診察が必要です。ノコギリヤシはヨーロッパでは広く治療薬として使われていますが、日本ではサプリメントとして簡単に入手することができます。この二つはどのように使い分けられているのかまとめました。

ノコギリヤシとは?

ノコギリヤシはヤシ科のハーブの一種で、その果実は古くから北米で男性の強壮、利尿、鎮静効果のある民間薬として親しまれてきました。現在ではノコギリヤシの果実から抽出されたエキスが前立腺肥大症の予防や改善のために利用され、また抜け毛や薄毛の予防効果も期待されています。

ノコギリヤシの活用方法

ノコギリヤシ抽出エキスを配合した様々な製品が市販されていて、サプリメントやオイル状のエキス、他の成分と配合した健康食品などがあります。自分のライフスタイルや飲みやすさ、製品の効能などを確認して自分に合った商品を選ぶとよいでしょう。

ノコギリヤシの効果

5-αリダクターゼの阻害

ノコギリヤシは、前立腺肥大症を予防する効果があります。前立腺は、男性だけにあるクルミ大の器官で、尿の通り道を取り巻くように存在しています。この前立腺の細胞に悪玉男性ホルモンであるジヒドロテストステロンが働くと、前立腺が肥大し尿の通り道が圧迫され、様々な排尿障害が起こります。このジヒドロテストステロンを作り出す5-αリダクターゼという酵素を減らす効果が、ノコギリヤシに含まれる脂肪酸にあることがわかっています。

抗炎症作用

また、ノコギリヤシは炎症を促すプロスタグランジンやロイコトリエンといった物質を体内で合成する、リポキシゲナーゼやシクロキシゲナーゼといった酵素の働きを阻害し、前立腺炎を抑制する効果もあります。
実際に前立腺肥大症の患者さんにノコギリヤシを飲んでもらったところ、排尿の症状が改善したという研究報告がなされています。

セルニルトンとは

セルニルトンは薬の名前でライムギやトウモロコシ、マツなど8種類の植物の花粉を微生物処理したものです。水で抽出した成分であるセルニチンT-60と有機溶媒抽出したセルニチンBGXが含まれています。

セルニルトンの活用方法

病院で診察を受けて、前立腺の肥大症があるかどうか確認を受けたうえで処方を医師に相談してみてください。症状によってはその他の薬を進められることがあるかもしれません。

セルニルトンの効果

薬の効果としてはノコギリヤシと同様に前立腺肥大に対する予防効果があります。また前立腺炎などの炎症に対しても有効性が認められています。

ノコギリヤシにない効果として、排尿促進作用があります。膀胱に対しては内圧を上昇させて排尿時に尿を押し出す力が強くなります。この効果は圧を上げるだけで、尿の回数や尿意にはほとんど影響がありませんでした。また尿道筋を緩めることで排尿しやすくします。

まとめ

このように、ノコギリヤシもセルニルトンも前立腺肥大症による排尿の症状に有効性が確認されています。大きな違いはその入手方法で、セルニルトンは病院での処方が必要ですが、ノコギリヤシのサプリメントなどは比較的簡単に市販のものを入手できます。「病にかかるほどではないけれど、尿の症状が気になる」という方は、まずノコギリヤシのサプリメントなどから始めてみてはいかがでしょうか。

ページのトップへ戻る